2013年02月20日

モロッコ料理レシピ本「The Food of Morocco」が素敵

家でついているテレビチャンネルと言えば、ほとんどいつもFrancofonieの広告塔、フランスTV5。そんな我が家ではマグレブのレシピが標準食(大嘘)。

エジプトとマグレブ諸国で「アラブの春」が世間の話題となっていた時期にも「ひき割り小麦」食文化と「クスクス食文化」の境界線はどこにあるのか、などとまったく視点がずれていた話で盛り上がっていた(この解答についてはフランスで比較文化研究をしている人の「クスクスの謎」という本に詳しい)。

そんな我々が香港のブックストアで表紙の絵に引き込まれるように手にしたのが「The Food of Morocco」。モロッコ料理のレシピ本。

以前、衝動買いしたインド料理のレシピ本よりもさらに厚い重い。500ページを超える本格派。

さすがに香港から持って帰るのも手間なので、amazon.co.ukに発注

レシピ本なんだけど、とにかく写真が美しい。食をレシピとしてだけではなくて、食文化として伝える趣旨。だから写真も料理の写真だけではなくて、現地で調理をしている調理場の風景や食べている街頭の人の表情も捉える。モロッコ料理のリアリティはここにあり、と。

IMG_3231-lightroomed.jpg「The Food of Morocco」、Paula Wolfert著

19歳の時にモロッコに足を踏み入れて以来、50年以上もモロッコを始めとするマグレブ、地中海圏の料理を研究・取材している著者。この本もこれまで知られていなかった地方料理にまで踏み込んで本来のモロッコ料理レシピを収集する。











IMG_3232-lightroomed.jpg美味しそうな写真。豆のスープだよね。朝ごはんかな。
スープにスプーンが1本、ただそれだけでこの本のレシピにリアリティが生まれる。










IMG_3233-lightroomed.jpgタジン鍋がずらり。

タジンレシピの充実ぶりと言ったら!この鍋の数並み!

というか、この本ではまず新しいタジン鍋のエージング方法から入ります。






IMG_3234-lightroomed.jpgフランスのレシピに度々出てくるカルドン

そうか、やはりこちらから(にも?)来たのか。これ日本でも普通に売らないのかな。フキノトウ、ブロッコリーやセロリが売れる国なんだから、絶対売れるのに。








IMG_3235-lightroomed.jpg正真正銘の「モロッコいんげん豆」!

海外ではこれグルグルに巻いて売ってるのよね。。。










タジンを代表としてモロッコ料理の良いところは肉と一緒にたくさんの野菜が摂れるところ。タジンのタンパク質だって羊じゃなくても牛でも鶏でも魚でもいいしね。イスラム圏じゃあ絶対やらないだろうけど、原理的には豚でもまったく問題なく作れちゃう。野菜はカブでも大根でも人参でもなんでもいい。材料が沢山種類あればあるほど美味しい。

採れる野菜が違っても、食べる肉が違っても、人間の味覚の発達の仕方がモロッコでも日本でもちゃんとお互い分かり合える様になってる。

なにかすごいことのように思えるけど、忘れかけてた基本中の基本。




posted by ATENARI 研究開発部 at 00:00| 研究開発日記 | 更新情報をチェックする